5分でわかる茂木健一郎「眠れなくなるほど図解面白い脳の話」ネタバレ要約&書評

ビジネス本の書評

身近にあるのに、未だ全貌を解明できていないものが脳です。

謎ばかりの脳。

今回紹介する茂木健一郎さんの「眠れなくなるほど図解面白い脳の話」は脳について脳科学者目線での話が書かれています。

地頭を良くする方法や、脳が成長する方法、ひらめきの秘密、AIに負けないために必要なこと、右脳と左脳の役割についてなど興味が湧く分野がたっぷり書かれた一冊です。

この記事では、脳に関する話の中から僕が特に気になった部分を要約していきます。

ぜひ、一つでも興味のある分野があれば、「眠れなくなるほど図解面白い脳の話」をお手に取ってみてください。

AmazonPrime会員だと、Kindleで無料で読むことができますので要チェックです。

では、行ってみましょう!

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本書の概要

ページ数

全127ページになります。

読むのにかかった時間

図が多く、2時間ほどで読み切ることができました。

構成

右ページに説明文、左ページに図解という構成で、一つ一つ興味が出てきそうな内容を説明するという構成でした。

2ページでひと組という考え方で、全部で51個の脳に関する話を読むことができます。

脳が活性化するゴールデンタイム

ズバリ、脳の最も活性化するタイミング、ゴールデンタイムは「朝」です。

眠っている間に前日経験した記憶を整理した後の朝は、スッキリした状態になっているわけです。

スッキリした状態こそが、新しい情報を入れるのに最適で、新しい発想をひらめける時間帯でもあります。

朝起きるのが苦手という方は、ご褒美を用意すると良いとありました。

作者の茂木健一郎さんは、朝起きたら大好きなコーヒーとチョコレートをご褒美にして朝から頑張っているようです。

また日光を浴びることも推奨され、朝起きてカーテンを開けて日光を浴びる。

その後朝活!というのが脳科学的にも推奨できることなのです。

脳力を成長させるのに必要なこと

脳の力、脳力を高めるために必要なことは、挑戦です。

今の状態ではできないことから、一歩踏み出して努力して手に入れようとする段階で脳が成長していくのです。

何かに挑戦しようとするとドーパミンが分泌されます。

ドーパミンは強化学習と呼ばれる、脳の回路を強化するのに役に立ち、挑戦によって喜びを得られるようになるのです。

挑戦をする際の工夫としては、タイムプレッシャーというのが有効でぎりぎり達成できるかできないかの時間設定を設けて挑戦するのが良いとありました。

例えば英単語を10分間で覚えるなどです。

ゲーム感覚で学ぶことが、脳を成長させる上でも大事なことになります。

また褒めることでも脳は成長します。

褒める側も褒める側も、脳の中にはドーパミンが分泌され、ドーパミンの効果である喜びが生まれさらに頑張ろうという脳の動きに変わっていくのです。

褒める際は、すぐに褒めること、具体的に褒めることという二つの点に注意しながら実施してみてください。

ひらめくために必要なこと

今の時代、ひらめきというのは非常に重要な力です。

「0」から「1」を作り出すクリエイティブな発想に必要不可欠な能力になります。

こういったクリエイティブな発想というと、これまでになかったものを突然思いつくように思われますが、実は違います。

ひらめきというのは、「思い出す」に近いのです。

大量の情報が蓄えられている記憶の倉庫からさまざまな組み合わせをして、編集してこれだというものが思いつくという仕組みになります。

これは大脳新皮質の側頭連合野という部分が「こういうものが欲しいんだけど」という脳からのリクエストに応えるべく活動しているために起こります。

この側頭連合野のひらめきを促すためには、いかに鮮明なリクエスト「こういうものが欲しいんだけど」を送れるかが大事です。

そのために情報をたくさん蓄えた上で、「これまでにない、こういったものが欲しいんだけどどうすれば良いか」という鮮明なビジョンを立てられるとひらめきにつながってきます。

ひらめくためにはボーッとしているだけでなく、しっかりと情報をインプットする必要があるのです。

別本にはなりますが、「アイデアのつくり方」でも同じように、アイデアのためにはまずインプットからとありました。

脳科学の面でも同じことが言えるということなので、ぜひ、参考にしてみてください。

右脳派、左脳派は存在しない?

クリエイティブな発想ができる人は右脳派、論理的な人は左脳派というようなことが言われたりしますが、脳科学の分野では否定されています。

機能が分かれているからといって、得意不得意になるというわけではないのです。

ただし、実際に右脳と左脳に違いがあることは確かです。

右脳と左脳の違いとしては、言語活動を司る言語野が左脳の方に多く偏っている点があります。

これによって右脳派、左脳派という考えが生まれ偏見とも呼べる話が出てきたんだと思われます。

時に左脳の専売特許である言語野が右脳にも存在する人もいて、左利きに多くみられる特徴のようです。

この特徴は独創的な発想をする天才が左利きや両利きが多いのにも関係するかもしれません。

あくまで左半身を使うのは右脳、右半身を扱うのが左脳という区別しか、基本はないと思っていただいて問題ないと思います。

まとめ

今回は、茂木健一郎の「眠れなくなるほど図解面白い脳の話」を紹介してきました。

身近にありながら、全然わかったいないことばかりでした。

なんとなく記憶って海馬に保存されるくらいの知識しかありませんでしたが、「眠れなくなるほど図解面白い脳の話」のおかげでかなり脳のことがわかった気がします。

まだまだ脳科学者ですら解明できていない部分が多い脳なので、今後の発見が楽しみです。

人がどうして考えることができるのかなど、そのうち解明されてAIも感情を持つ日が近いかもしれません。

SFのような世界がいつか見えるように早くなって欲しいですね。

では、皆さんの脳が更なる進化を遂げることを祈っています。

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