5分でわかる 岸見一郎,古賀史健「幸せになる勇気」要約&解説記事

ビジネス本の書評

あなたが今幸せでないのは、愛していないからです。

愛の本当の意味と自立という本当の意味、考えたことはありますか?

今回紹介する「幸せになる勇気」は僕の人生を変えた一冊である「嫌われる勇気」の続編になります。

「嫌われる勇気」を読んでからの方が理解を深められますが、愛とは何かという一点に関してのみ知りたいという方は「幸せになる勇気」から読んでも良いかもしれません。

この記事では、「幸せになる勇気」の内容を要約し、簡単にまとめ解説していきます。

では、行ってみましょう!

ORANGE BLOG オリジナルロゴ
スポンサーリンク

本書の概要

ページ数

あとがき含めず281ページで、あとがき含めると全293ページです。

読むのにかかった時間

会話ベースかつ、途中挿絵もあったりしたので読みやすかったです。

時間にして、だいたい3時間ちょっとで読み切ることができました。

構成

悩みを抱えた青年とアドラー心理学で解答をする哲人の二人が、会話形式でやりとりをする構成になっています。

場所はずっと哲人の本が溢れる部屋なので、物語として面白いというより会話を楽しみながらアドラーの心理学を学び考えるという形です。

アドラーと呼ばれる心理学者が提唱する考え方を哲人が、青年の悩みに即して解答し一緒に考えていくという構成で、青年はかなり乱暴な口調をしながらも読者の「わからない」という部分をズバズバきいてくれるのでかなりわかりやすくアドラーの心理学が描かれています。

伝えたいことは「これから」

「幸せになる勇気」が伝えたいこと一つが、ぐちぐちと過去を振り返ったり環境に文句を言うのではなく「これからどうするか考えよう」ということです。

主張や悩みを相談する場合、カウンセラーは三角柱を用意するそうです。

一方から見ると二つ面が見える三角柱で、「悪いあの人」「かわいそうなわたし」と書かれています。

つまり多くの方はこの二つの面で自分のことを話し、主張するのです。

心当たりのあるような話で、僕たちは自然と環境だったり、自分がいかに傷ついているのかという話ばかりをしているような気がします。

ですが、大事なのは見えていないもう一面です。

三角柱の見えていない面に書かれているのが「これからどうするか」になります。

環境や自分が傷ついているという話はすでに、自分ではどうしようもない部分です。

だからこそ、これからを考えて行動として何ができるのかというのがポイントになります。

過去にはできることはなく、環境は自分の力じゃどうしようもないのです。

結局できることはこれから何をするかという点、なので考えることも話し合うべきこともこれからどうするかという一点だけなのです。

自分ができることをやる

「これからどうするか」という点はまさに自分でできることを考えやるというものです。

これは逆にいうと自分ではどうしようもない部分については、気にしないようにするということになります。

これをアドラー心理学では「課題の分離」という言い方をします。

「幸せになる勇気」でも「課題の分離」が出てきて、より実践的な話になります。

教師という職について青年が悩んでいた生徒との関係も、課題の分離を通してアドバイスをしており、とりあえず学生を尊敬した方が良いという言葉を送っています。

尊敬されるかどうかは学生の課題であり、教師として自分ができることは尊敬するという行為だけというのです。

尊敬されるには、尊敬する必要があるという話になります。

自分がまず実践しなければ、尊敬なんてされるわけもないということです。

自分のできることと、どうしようもないことを線引きして、やれることからやっていく姿勢が大切になってきます。

この自分からやるという姿勢は愛という面でも大事になってくるのです。

愛とは、自立とは

愛とは愛することと、「幸せになる勇気」では示しています。

愛されることではなく、愛することです。

愛されるというのは「課題の分離」の考えから相手の課題であり、自分ではどうしようもないことになります。

なので自分のできることをする「愛する」をするのです。

愛は愛して初めて理解することができ、「わたし」という感覚から「わたしたち」という感覚を理解することにつながるそうです。

一人では愛することはできませんので、相手が必要で、相手のために何かをすることが「わたし」だけの得ではなく「わたしたち」の得になります。

この考え方が「わたしたち」を考える感覚で愛になるのです。

またこの「わたしたち」の考えを理解することによって、自立というものを手に入れることができます。

自立というのは「幸せになる勇気」では「わたしたち」という感覚を手に入れられた存在と定義されています。

自立するのが人間が一人前になることで、本当の意味で大人になるということになります。

わたしという自分主軸だったものがわたしたちという、他のことも考えられるようになる状態です。

これを目指すのが教育であるというのがアドラー心理学になります。

そのために必要な第一歩が「愛する」ということです。

要するに

「幸せになる勇気」を一言でまとめますと、「愛せ」「尊敬をしろ」というものです。

アドラーの心理学では、こんな命令口調は決してしないのですが、あえて命令口調で書かせてもらいます。

それだけ要すると「愛せ」「尊敬をしろ」という内容だったからです。

自分ができること、「幸せになる勇気」を読んで実践することはこの二つだけです。

愛せば、愛されるかもしれない、尊敬すれば、尊敬されるかもしれない。

それだけで十分幸せに近づくことができるのです。

幸せとは人のために何かをしてあげられたという感覚で、あくまで自分の中で発生するものになります。

だからこそ、自分のできるである「愛する」「尊敬する」から始めて、人のためを考えることが大切という考えになるのです。

ただし、人のためを考えるということがイコール人の顔色を伺うということではありません。

人の顔色が変わるのはあくまで、人の課題であって自分がどうこうしようと考えてはいけないのです。

かなり難しい話ではあるものの、あの人のためではなくあの人と自分のためを考える「わたしたち」という考えが幸せにつながっていくのです。

まとめ

今回は「幸せになる勇気」について紹介してきました。

かなり要約していて、説明が雑だったり、根拠となる部分が丸々抜かれていたりしますので、ちゃんと理解したい方はぜひ「幸せになる勇気」を読んでみてください。

どうして愛することが大事なのかや「わたしたち」という感覚がどうして幸せにつながるのかというのをしっかりと説明されています。

哲人の言葉はかなり実現させることが難しい話ではあるものの、理解ややってみようという気持ちにさせてくれます。

アドラーの心理学は、難しい分考えとして受け入れるべきだと僕は思います。

全てを実践しなければいけないというわけではなく、まずは自分ができることからやってみようとなります。

僕としてはまず、全ての人を尊敬するところから始めようと思います。

尊敬している中で学べること、気づけることがわかってくるはずです。

では、この記事を読んでくれた尊敬すべき皆さんの生活がより良いものになることを祈っています。

ブログ運営者写真

コメント

タイトルとURLをコピーしました