人生最大の失敗はなんですか?
どれだけの失敗ができたかは、どれだけのチャレンジができたかということです。
実は一見、すごすぎる成功を納めている偉人たちも失敗をしています。
今回紹介する大野正人さんの「失敗図鑑」はピカソや夏目漱石、孔子、ライト兄弟などの偉人たちの失敗から学べることを紹介したい一冊になっています。
基本小学生向けの本ではありましたが、大人が読んでもなるほど、自分に足りないのは失敗だったのかと思える内容でした。
この記事では、内容を要約しながらご紹介していきます。
では、行ってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず174ページ、全175ページでした。
読むのにかかった時間
絵を多めで、だいたい1時間半ほどで読み切ることができました。
構成
小学生向けの書籍となっていて、偉人たちの功績と失敗とそこから学べることを紹介していくという構成になっていました。
大人が読んでもあの偉人がこんな失敗をしていたんだという楽しみながら、学ぶことができる一冊になっています。
偉人たちの失敗集
「失敗図鑑」に載っていた偉人たちの失敗談について紹介します。
ダリ
画家として有名なダリの失敗は人を楽しませようとしすぎて、死にかけたというものです。
ある展覧会で挨拶をするタイミングで、ダリは皆を驚かせようと潜水服を着て登場することにしました。
会場は驚きつつ、潜水服の密閉力でダリの声が聞こえない状態に笑いも起きました。
ですが、ダリはだんだんと顔色が悪くなって焦った様子になるのです。
そう、潜水服の密閉力が強すぎて潜水服内の酸素が少なくなっていってました。
なんとか会場の人が気づいて、助けることができましたが、天才が故に人を楽しませようとした結果死にかける失敗をしてしまったダリでした。
孔子
孔子といえば、ありがたーいことを言い残したということで、多くの有名人に影響を与えた人物です。
ですが、実は彼自身が何かをやり遂げたわけではないのです。
国づくりがしたいという理想を掲げて多くを学び、考えを弟子たちに教えてきましたが、実は孔子自身は特に本を書いたとか、国を率たなどはありません。
弟子たちが孔子が亡くなった後に論語として、孔子の言葉をまとめただけなのです。
諸説ありですが、言葉だけでは人は判断できないという良い例と言えるでしょう。
手塚治虫
火の鳥、ブラックジャック、鉄腕アトムなどのヒット作を生み出した伝説の漫画家、手塚治虫さんはどんな失敗をしたのでしょう。
実は手塚治虫さんは悪口を言いがちだったのです。
自分よりも上手い絵を描いている新人が出てきたら、「大したことない、僕にだってかけるよ」と言う。
有名漫画家の作品の悪口を自分の作品で描くこともありました。
悪口を言って、そんな自分が嫌になる。そんな失敗をかの有名な漫画家もやっていたのです。
ピカソ
ピカソの失敗は、新しすぎる発想です。
今でもピカソの何がすごいのかわからないと言う方はいるんじゃないでしょうか。
正直僕もそうですが、ピカソが絵を描いていた頃の人たちもそうでした。
斬新すぎる発想とそこから生まれた絵は当初全く評価されていませんでした。
売れる!お金になる!という面ではこういった新しすぎる発想は、すぐに世間が追いついてくることはないということがわかる失敗例になります。
とはいえ、後々しっかりと評価されている点はやはりピカソは凄かったということがわかると思います。
夏目漱石
坊っちゃんや吾輩は猫であるなどで有名な夏目漱石の失敗は海外留学です。
英語の先生だった漱石はある時、イギリスに留学する機会をもらいました。
ですが、イギリスでは自分が学んできた英語は点で通じず、顔立ちも美しすぎる者たちに圧倒されました。
惨めな気分になり、最終的に漱石は引きこもることになったのです。
せっかくの留学なのに、引きこもてしまった漱石を日本の仲間たちが連れ戻すことでなんとか帰国することができました。
国からお金をもらい、海外留学させてもらったのにも関わらず、引きこもってしまった漱石は失敗の判断をしたと言えるでしょう。
失敗から学べること
この記事では5つの失敗を紹介してきました。
「失敗図鑑」ではそれぞれの失敗について、学べることが詳細に描かれていますが、この記事では割愛して最後の夏目漱石の失敗だけフォーカスしたいと思います。
漱石の失敗、海外留学したのに引きこもってしまった。
これは全然失敗ではなく、逃げも一つの選択肢、というのを教えてくれる内容です。
どうしても辛くなった時は、戦う以外に逃げるという選択肢が残っています。
真正面から挑むことだけが、生き抜くことではなく時には逃げて、自分の得意分野で戦ったりするのです。
環境が悪ければどんな優秀な人でも枯れてしまいます。
環境を変えるという選択肢は自分の手の中にあるのですから、環境が悪いせいと嘆くのではなく環境を変える努力をすることが大切になってくるのです。
漱石の失敗から、逃げることも選択肢と思って、環境を変えるきっかけにしてみてください。
失敗図鑑の言いたいことは…
「失敗図鑑」でつまり言いたいことは、「失敗をしろ!」というものです。
失敗と聞くと悪いものという印象を持つ人が大半だと思いますが、「失敗図鑑」ではそもそもそうではないと主張しています。
失敗は成功するための糧であり、挑戦の証なのです。
偉人たちも多くの失敗をして、そして成功に結びつけてきました。
そこから学べることは、失敗を恐れずにどんどん挑戦して成功を掴み取れ!というものです。
僕も全く同じ意見で、僕の人生でも非常に多くの失敗を経験していますが、今はそれを笑って話せるようになっています。
まだまだ成功と呼べる成功はありませんが、これからもどんどん失敗して、成功に近づければと思います。
そのうち偉人たちのように、今の成功があるのはあの時失敗したからなんだなぁなんて思えるようになるかもしれません。
失敗からしっかり学べば、失敗は失敗じゃない、生きてさえいればいくらだって巻き上げはできるんです。
皆さんもぜひ、失敗をしようといろんな挑戦をしてみてください。
まとめ
今回は、大野正人さんの「失敗図鑑」を紹介してきました。
小学生向けの書籍で、非常に絵も多く面白い内容でした。
大人が読んでも失敗の大切さやいかに自分が失敗から逃げていたのかがわかる内容だと思います。
失敗は挑戦しなければ起こりません。
ぜひとも、挑戦し続ける人生であってください。
人生は一度きり、やりたいことは失敗を恐れずにやりましょう!
他の偉人たちの失敗談については、ぜひとも本編を読んでみてください。
では、皆さんの失敗の数が増えていくことを祈っています。
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