もっと相手の心に響く言葉を描きたい!そんな欲はありませんか?
相手の心に響く言葉を書くための技術がコピーライティングです。
難しいと思える技術ですが、実は簡単に使いこなすことができます。
そのために必要なのが、神田昌典さん、衣田順一さんの「売れるコピーライティング単語帖」になります。
「売れるコピーライティング単語帖」にはコピーライティングの極意からさらに踏み込んだ実際に使うべき単語がずらっと書かれた本書は、使い方から使うべき単語まで参考にすることができるのです。
コピーライティングを始める際に隣に置いておきたい存在です。
この記事では、そんな「売れるコピーライティング単語帖」の内容について要約、解説していきます。
では、行ってみましょう!
本書の概要
ページ数
大きい本で、あとがき含めず253ページ、全259ページです。
読むのにかかった時間
単語の詳細の部分はさっと目を通すくらいで、だいたい2時間半くらいで読み切ることができました。
構成
まずコピーライティングに欠かせない六つの構成について説明がなされたのち、それぞれの構成に必要なコツや単語の一覧がずらっと並ぶという構成でした。
問題提起部分なら、「もう古い」「ウソ」「幻想」など具体的な単語が示され、それぞれにどういった効果がコピーライティング上あるのかを解説しているという形です。
コピーライティングの単語帖というべき構成になっていました。
コピーライティングの極意はわかったけど、いまいち言葉が思いつかないという方向けで、単語の量が凄まじく、どれか一つでも使えばそれなりのコピーライティングが簡単に書けてしまう内容でした。
コピーライティングの6つの構成
心に響くようなコピーライティングを行うためには、PASONAと略される構成を意識するのが手っ取り早く効果的です。
PASONAというのは6つの言葉の頭文字をとった造語で、
Problem、問題点の指摘
Affinity、親近感を出す
Solution、解決策を提示する
Offer、提案をする
Narrow、購入者や対象者を絞り込む
Action、具体的な行動を示す
というざっくりとしたイメージになります。
この構成は色々なところで応用することができ、メールや商品を売り込む時、ブログやプレゼンといった場面でもPASONAを意識することで、ガシッと相手の心を掴むことができるのです。
「売れるコピーライティング単語帖」では6つの構成に沿ったおすすめの単語が紹介され、具体的にどんな効果が期待できるのかというのが書かれていました。
この記事ではその一部を紹介し、「売れるコピーライティング単語帖」の内容のイメージを掴んでいただければと思います。
Problem
まず最初にやるべきが、問題点を指摘するということです。
というのも、売るというのは相手の問題を解決するということだからです。
移動時間を長いという問題を解決するために、電車や飛行機、車を移動手段という解決策として売る。
暇な時間で手持ち無沙汰になるという問題を解決するために、NETFLIXやゲームというものを売る。
世の中にあるほとんど全てのものが、誰かの問題を解決することでその存在意義があり、売られている理由になるのです。
なのでいかに潜在的でも表面的でも、相手の抱えている悩み、問題点を指摘できるかがコピーライティングという売るという観点では大事になってきます。
問題点を指摘する際に紹介されている単語が
「お忘れではないですか?」「本当の原因」「泣く人、笑う人」「買ってはいけない」などです。
いずれも相手の心にひやっとさせるものや、興味を引く内容が単語としてピックアップされていました。
この問題点の指摘でいかに相手の心に引っかかることができるかが大事になってきます。
Affinity
親近感を出すフェーズでは、共感を抱いてもらうというのを意識します。
親近感がない文章だと、誰が言ってんだ、参考に本当になるのか?など疑いの目で文章が見られることになります。
なので説得力や相手に納得してもらうためにも信頼感、親近感を持ってもらうことがコピーライティングでは大事になってくるのです。
ピックアップされていた言葉としては
「うんざり」「〇〇くん・さん」「**しませんか?」「求む!」「まるで」などでした。
口語に近い言葉が多く、語りかけるような言葉を使うと親近感を持たれやすくなる文章になるとの説明でした。
Solution
問題を指摘して、親近感を持ってもらった後ようやく解決策を提示していきます。
問題点がわかり、相手にも聞く耳を持ってもらったところに自分の考えや解決策を聞いてもらうという感覚です。
解決策はこれまでの常識と異なるものが、より読者の目を惹くものになるでしょう。
もちろんデタラメな意見ではいけませんが、多少オーバーな表現でも常識を覆すような解決策だとこの後のフェーズへのつながりとしても良いかもしれません。
ピックアップされていた言葉としては
「処方箋」「費用対効果」「思いのまま」「**の秘訣」「極意」などです。
これらの言葉を使うことで、どういった解決策なのかを具体的に見たいと読者に思わせることができ解決策の受け入れにつながっていきます。
Offer
OfferではSolutionで解決策を示したのち、実際に売ろうとしているものがどのような効果で役に立つのかを示していく段階になります。
Offerでは単純にカタログから情報を書き写して、1780円税込!と表現すれば良いかという勘違いも多い。
コピーライティングでいうところのOfferというのは単に商品を紹介するのではなく、いかに相手に商品の価値を高めて提案できるかという目線が大切になってくるのです。
紹介されていた言葉は、
「**しながら**できます」「**する技術」「画期的」「次世代」「マニュアル」などです。
これらの言葉がついていると読者は注目するとともに期待感と興味がより一層深まります。
相手にどんな価値が提供できるかを明確にして、いかに期待感が持てる言葉を使うかが大事になってくるのです。
Narrow
NarrowではOfferした部分からあえて、顧客を絞ることを示します。
例えば、お得になるのは65歳以上限定!、初回配送料無料!などです。
顧客を絞るようなことを言うと、せっかくOfferで引き付けた人たちが離れていくと心配の声が出てきそうですが、安心してください。
むしろ顧客を絞ることで誠実さが生まれ、成約率も高まるのです。
顧客を絞ることで、急がなければと言う気持ちにもすることができ、感情での買い物に拍車をかけることができるのです。
ピックアップされていた言葉は、
「**で、**の方に緊急案内!」「数量限定」「今だけ」「おすすめしません」などです。
いずれも期限だったり、あえてマイナスを言うことで信頼感を高める効果を発揮してくれます。
Action
最後にどういった行動をしてもらいたいのか具体的に書くと言うのも重要です。
最終的に、商品を買えば良いのか、文章を読むだけで良いのか、セミナーに参加するべきなのかわからないと言うようなコピーライティングではダメということです。
きちんと登録フォームへ案内するのか、どこでどんな商品を買うことを勧めているのかをはっきりさせることが必要になってきます。
Actionで紹介されていた言葉は、
「顧客満足度」「**愛用」「代金はいただきません」などでした。
誠実性が前面に出るような言葉が多かったイメージです。
以上が「売れるコピーライティング単語帖」で書かれていた6つの構成と単語の例でした。
実際にはここで紹介しきれなかった膨大な数の単語が紹介されていますので、続きは「売れるコピーライティング単語帖」の本書で確かめてみてください。
6つの構成をまとめると僕は道案内をするガイドさんのイメージだと思いました。
相手の行きたい場所を知り(Problem)自分がちゃんと知っていることを示し(Affinity)道を示して(Solution)間違ってないかを改めて確認して(Narrow)実際にその場所まで案内する(Action)
このような意識を持って文章を書くだけでも、これまでとの文章と変わった一味出る文章になりそうです。
まとめ
今回は「売れるコピーライティング単語帖」について紹介してきました。
コピーライティングを書きたいけど、文章の頭から手が止まってしまうという方の助けになる一冊という印象でした。
これまで読んできたコピーライティングの本は、納得できるもののなかなか実践するには難しかったですが、「売れるコピーライティング単語帖」は単語帖という形になっているので単語をピックアップして使えばいいというだけでわかりやすく使いやすそうだと感じました。
コピーライティングの本を一冊読んだけど、どうもコピーライティングのモチベーションが上がらない方や書き初めに悩む時間が長いという方に読んで欲しいです。
これ一冊あるだけで、コピーライティングに悩む時間が大幅に少なくなるはずです。
なんせ、悩んだらテキトーなページの単語を使おうと決意するだけでコピーライティングがすらすら進むようになるんですから。
心に響く言葉を生み出したい方はぜひ、一冊持っておくことをおすすめします。
では、皆さんのライティング力が向上することを祈っています。
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