5分でわかる七尾与史「全裸刑事チャーリー」書評&ネタバレあらすじ要約

小説の書評

もしも公然わいせつがなくなったら。

世の中はどうなるのか?

ヌーディストと呼ばれる服を着ない裸族たちが合法になったはちゃめちゃワールドで起こる事件たち。

主人公チャーリーもまたヌーディストであり、その事件を解決していく刑事です。

七尾与史さんの「全裸刑事チャーリー」はそんな馬鹿馬鹿しい世界というコメディとミステリー要素を追加した小説でした。

この記事では、「全裸刑事チャーリー」のあらすじ、書評、一部ネタバレありの内容紹介をしていきます。

では、いってみましょう!

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あらすじ

全裸は究極のエコ!という発言と共に総理大臣がヌーディスト法の執行を宣言した。

人々の価値観は多様化し、公共の場での全裸生活が認められることとなった。

警視庁にも全国初となる全裸刑事・チャーリーが登場した。

敏腕刑事とヌーディスト法により発生した新しい動機と事件たち。

果たしてヌーディストたちを狙った事件とは?

チャーリーは全ての事件をその裸一貫の頭脳で解き明かすことができるのか!?

本書の概要

ページ数

解説含めず242ページ、全248ページでした。

読むのにかかった時間

大体2時間半ほどで読み切ることができました。

構成

短編集になっており、1話あたり10ページ前後で、15話収録されていました。

全てチャーリーを主人公とし、視点としてはチャーリーの相棒である七尾視点で描かれる構成で、舞台は日本であるもののミステリーとは思えないぶっ飛んだフィクション部分が多くある内容でした。

書評(ネタバレなし)

うーーん、面白いかもしれないけど、ミステリーじゃないなぁ僕としてはイマイチって思ってしまったなーというのが正直な感想です。

一応ミステリーという括りに入るかもしれませんが、基本コメディだと思ったほうがいいです。

それくらい馬鹿馬鹿しい設定に馬鹿馬鹿しい事件、馬鹿馬鹿しい話が満載になっています。

馬鹿馬鹿しいというのは批判的意味ではなく、くだらないのに読んでしまうという意味です。

まずヌーディスト法という時点で馬鹿馬鹿しくて、しかも事件の内容がほとんどが裸になっていることが原因になって起こっているんでさらに馬鹿馬鹿しくなっていきます。

要所要所ではさらにくだらないやり取りや、名前で遊んでいたりと完全に作者の悪ふざけな一冊でした。

文章がちゃんとしているのに、内容が超ふざけている。そんな感じです。

普通に下ネタだらけで、笑えるか?と聞かれても小学生みたいな下ネタだったという印象でした。

これで笑うのはちょっと僕には難しいですね。

名前がふざけすぎてて、笑いそうになる部分もありますがあくまで失笑って感じですね。

事件自体もトリックがすごいとか、大逆転があるとか大どんでん返しがあるわけでもないので、短編集が好きな方なら読んでいて面白いかもしれませんが、ミステリーとしてのクオリティは高くはないと思いました。

ミステリーではなくコメディ作品という評価です。

おすすめ度

「全裸刑事チャーリー」のおすすめ度は5点満点中1.5点です。

ごめんなさい、正直ミステリーとしては全然おすすめはできません。

コメディとしても小学生にはわかりづらい下ネタで、中学生にもピンとこない。大人でも理解はできるものの笑う人は多くないというのが僕の評価です。

短い話なので、短編が大好き!という方であればまずは立ち読みなどで一話読んでみるのが良いかなと思います。

一話読んで、肌に合わなければ別の小説を読んだほうがいいですね。

そういった意味で、おすすめはできないけど楽しめる人は楽しめるかも!という作品だと思いました。

あらすじ・要約(ネタバレあり)

ここからはネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。

では、ネタバレありのあらすじ、要約を行なっていきます。

「全裸刑事チャーリー」は短編集になっていますので、印象に残った話2つをここではあらすじ、要約として紹介します。

・おしゃれな股間

ヌーディストたちの中で流行っているのが股間に装飾をするというものでした。

色をつけたり柄をつけたり、少しでも目立つ股間にできるかで世の中のヌーディストたちは熾烈な争いをしていました。

そんな中事件が起こります。

ある男性が殺されたのです。ある男性を殺したとみられる人物を見たというクリニックの医院長に話を聞きにいくチャーリーと七尾。

医院長の話では、目撃した人物は股間がとにかく小さかったとのこと。

その情報をもとに犯人と思われる人物に聞き込みに行く二人でしたが、その人物の股間を確認するとあることに気づくチャーリー。

なんと、犯人と思われた人物の股間には蛍光塗料が塗られていたのだ。

股間に蛍光塗料が塗られていたのにも関わらず医院長は、股間の大きさにしか言及していなかった。

その点を指摘されて医院長は口を割ったのであった。

・股間認証殺人事件

スマホの指紋認証、顔認証に続いて股間認証が当たり前になった世の中。

一人のヌーディストが殺された。

しかも被害者は股間を丸々切り取られていた。大量出血の末死んでいた痛々しい遺体。

事務所を経営していたその被害者の元を訪れ、現場検証をしているチャーリーと七尾。

するとそこに荷物が届く。

本人でしか受け取ることができない荷物で、事務員がなんとか受け取ろうとするものの宅配便の人は本人でないと受け取れないためたとえ事務員でも渡せないとのこと。

チャーリーは警察手帳を見せ、事件に関係があるかもしれないとして宅配便を開ける許可を得る。

そして、その中身はスマホだった。

チャーリーはスマホが股間認証であることから、ある推理に行き着く。

犯人は事務員で、股間を切り取ったのはスマホの股間認証を突破するためだったのだと。

推理は見事に的中し、事務員は捕まることになった。

以上が15話ある中で特に印象残った話でした。

要約なので、動機などは割愛しているのでぜひとも本書で気になったら読んでみてください。

また、15話の途中で大きく話の根幹が変わるとかもなく、全てチャーリーが全裸の死体に関する事件を解くというスタイルになっています。

まとめ

ここからはネタバレないので安心してください。

今回は、七尾与史さんの「全裸刑事チャーリー」を紹介してきました。

完全コメディで、ミステリー要素は本当に少ないですが、クスッと笑えるところもあったかな??

短い作品なので立ち読みで判断してもらいたいですね。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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