本当のお金持ちを見つけるのは非常に難しい。
高級車を乗っている人、高級時計をつけている人、ブランド物のバッグを持っている人
彼らは決してお金持ちとは言い切れないのです。
今回紹介する、トマス・J・スタンリー氏、ウィリアム・D・ダンコ氏の「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」は本物のお金持ちの特徴、考え方がまとめられていました。
経済的自由を達成したい方必見の一冊です。
この記事では、「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」に書かれたお金持ちの特徴をわかりやすくまとめ、すぐに行動すべきことを紹介します。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
謝辞・あとがき含めず、330ページ、全346ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい4時間半ほどで読み切ることができました。
構成
お金持ちとはどういった人たちか、特徴を紹介しながら、お金持ちが意識していることがまとめられた内容でした。
7つのお金持ちたちだけがやっていることも紹介され、誰でも再現できるお金持ちになる方法が紹介されていました。
お金持ちの定義
お金持ちというのは、資産を持っている方のことです。
具体的には100万ドル以上の資産を持っている人を億万長者=お金持ちと表現しています。
なので単に収入が多い人=お金持ちというわけではありません。
支出<<収入という形を作れている人を「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」ではお金持ちとしていました。
また、一見お金持ちには見えない人というのが本当のお金持ちには多く、となりに住んでいるただの一般人みたいな人こそが本当は資産を持っているお金持ちである可能性が高いのだそう。
お金持ちかどうかを測る公式も紹介されており、まずは下記の式に当てはめて数値を算出してみましょう。
期待資産額:年齢 × 年間家計所得 ÷ 10
期待資産額がわかったら、あとは自分の資産額と比較するだけ。
期待資産額を上回っていればお金持ち!下回っているなら…これから!
という形になります。
この公式に当てはまるいわゆる蓄財優等生がどんな特徴があり、どういった職業についていて、どんなことを考えて行動しているのかが「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」では解説されていました。
お金持ちの特徴
まずはお金持ちたちの特徴について紹介していきます。
一般的に思われるお金持ちとは全く異なる実情に驚くことでしょう。
倹約家
お金持ちの一番の特徴は倹約家である点でした。
億万長者の多くが倹約家で、車は安い車、安い腕時計、服も安い服しか買わないといった徹底ぶりだったのです。
倹約倹約、とにかく倹約、ケチと言えるほどの倹約家というのがお金持ち・億万長者たちの特徴でした。
見栄を張らない
倹約家と関連して、見栄を張らないという特徴もありました。
見栄を張らずに、自分の身の丈にあったものしか買わず、仮に収入が増えたとしても生活レベルをあげることなく淡々の必要最低限のもので生きていくのがお金持ちの特徴だったのです。
誰かに見られた時に見窄らしいと思われたくない。そんな安いプライドをお金持ちたちは持っていません。
ステータスやら、お金持ちアピールなんかにも全く興味がないんですね。
起業家・独立家
お金持ちたちの職業に多かったのが、起業家、実業家、独立した専門家職の人たちでした。
お金持ちたちは、自分の意思で決定することを好み、自由にできないというのを嫌います。
だからこそ責任も決定権も自分にあるものを好み、そういった職業に就くことが多いのです。
とはいえ、サラリーマンで億万長者になった例もあるので、一概にこの職業でなければならないわけではありません。
どんな職業でも倹約をしていけば、お金持ちになることは可能なのです。
教育にお金を使う
お金持ちたちはお金以上に知識・知恵が非常に重要だということを知っています。
だからこそ、子どもたちの教育にはお金をかけます。
お金持ちの子供がお金持ちになるのは、お金持ちが子供に教育費をかけるからだと言い換えることもできます。
それほど教育という要素はお金に関連するのです。
もちろん自分が学ぶ姿勢も大切で、自分への教育=自己投資にもお金を使うのがお金持ちたちになります。
倹約家である反面何にお金を使うか、特に知識・知恵にお金を使うのがお金持ちなんです。
お金持ちになる方法
お金持ちになるにはズバリ倹約に力を入れることが重要です。
支出<<<<収入という形を作るのがお金持ち、億万長者になるための唯一の方法になります。
仮に年収が1億円あったとしても、毎年1億100万円使っていたら、100万円ずつ貧乏になり借金地獄になることは目に見えています。
逆に100万円の収入でも毎年10万円しか使わないという方であれば、90万円ずつ貯まり、一年働けば9年間は働かなくても大丈夫な貯蓄になるのです。
支出を抑えればお金持ちになるというのは、非常にわかりやすい話かつ誰にでもできることですが、どうしてお金持ちは決して多くないのか。
一番は本当に支出が抑えられている人は、資産を持っているように見えずに一見しただけではわからないからというのと。
支出を抑えるというのは世間に反抗する形なので、意志が弱い人にはできないからです。
まず支出を抑えると高級時計やら余計な買い物をしなくなります。
すると、身につけているものからお金を使っているかどうかの判断ができなくなります。
つまり、一見しただけではお金がない(お金を使っていないだけ)となってしまうのです。
本当はお金を使っている形跡がないからこそ、お金持ちである可能性が高いのですが。
世間に反抗するというのは、意志が必要です。
世間には新しいスマホ、新しいガジェット、新しい高級時計、綺麗なタワマン、かっこいい車、と色々な誘惑があります。
というのもお金は買って売ってを繰り返す流れがあるからこそ意味があるのです。
経済を回せ、お金を使え、よく言われることですが、この世間一般的な意見に反抗する必要がお金持ちには必要になります。
誰になんと言われても目的のためにお金を愚直に貯められる。そんな人が案外少ないのです。
だからこそ、お金を使わないだけでお金持ちになれるはずなのに、お金持ちが少ないというわけになります。
今すぐやるべきこと
今すぐにやるべきことは、倹約と少額投資です。
倹約のために、自分に支出を把握することが今すぐにできることで、食費にいくら、通信費にいくら、というのを把握しましょう。
いわゆる家計簿をつけるのがおすすめです。
レシートを集めて、ノートに手書きというのもいいですが、僕個人としてはMoneyForwardを使って自動的に家計簿をつけてくれるアプリが良いと思います。
手書きやら、自分でお金を入力するのは面倒になり続かないので、自動入力ができ一度登録すると支払いが勝手に分類されます。
家計簿の面倒臭いところは全部省略して、家計簿の良いところだけ享受できるのです。
投資については、「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」で明確に出ていたわけではないですがインデックス投資が僕はおすすめだと思います。
投資は怖いという印象もあるでしょうから、まずは少額からコツコツ積み立てていくのがいいです。
インデックス投資のやり方や少額投資をコツコツやっていくのが良い理由については、別の書籍「臆病者のための億万長者入門」なんかがおすすめですね。
非常にわかりやすくインデックス投資の有効性について書いてありました。
僕の書評・解説記事もあるので気になる方は要約したそちらだけでも読んでみてください。
倹約して貯めたお金を資産運用する。たったこれだけでお金持ちになることができます。
支出を抑えることがお金持ち、億万長者になるための近道であり唯一の方法なのです。
誰でもできる分、誰もやろうとはしない盲点のような話ですが、「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」を読んだ今なら納得する話でした。
まとめ
今回は、トマス・J・スタンリー氏、ウィリアム・D・ダンコ氏の「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」について紹介してきました。
非常に良くできた一冊で、億万長者がいかに隠れているか、倹約家であるかがわかる内容でした。
倹約をとにかく頑張れ、ビジネスチャンスも逃すな!という勇気が持てる一冊だと感じました。
お金持ちは倹約家が多いとはわかっていたものの、ここまではっきり書いてある本も珍しいと思います。
お金持ちになりたい方はぜひ、読んでみてください。
では、皆さんがお金持ちになることを祈っています。
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