YouTuberは時代遅れ、ブロガーなんてオワコン
じゃあ、これからの時代は何が来るのか?
その答えがショート動画だ。
今回紹介する明石ガクトさんの「動画大全」は、ショート動画の波が来ていること、今後も大ブームになる理由、波に乗る方法が書かれていました。
この記事では、そんなショート動画の波と波に乗る方法について簡単にまとめていきます。
何者かになりたい方にぴったりの内容です。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず391ページ、全399ページでした。
読むのにかかった時間
読みやすい文体と広めの行間で、だいたい3時間ほどで読み切ることができました。
構成
現代に起こっている動画ブームの解説から始まり
ショート動画の現状、ショート動画の利点、ショート動画クリエイターになるために考えるべき点が書いてある構成でした。
0からショート動画クリエイターに向けた著書で、読みやすく、今すぐに動き出したくなる一冊となっていました。
今後のスタンスについてもわかる、一種の未来予想図とも言える内容でした。
ショート動画はなぜブーム?
SNSによってコンテンツの量が爆発的に増えている昨今。
1分間にYouTubeにアップロードされる動画を足すと500時間に達します。
つまり1日だけで約72万時間。
たった1日分の動画を全て見ようと考えると、80年以上もかかってしまうのです。
そう、つまり時間に対して圧倒的にコンテンツ量が多いのが今になります。
従来の長い時間を取られるコンテンツは、タイパ(タイムパフォーマンス)が悪いと判断されるもしくは、1.5倍速や2倍速で見るといったことが起こっているのです。
これは決して悪いことではなく、ある意味でしょうがないこと割り切りましょう。
むしろこのショート動画ブームは、誰でもクリエイターになることができるチャンスでもあるのですから。
アテンションを集めやすいショート動画
ショート動画は実は参入しやすい分野です。
ショート動画は、アテンション(注意)を集めやすい構造になっています。
これまでのYouTubeなどでは、動画を見てもらうためにはおすすめにあがるか、検索による流入を狙うしかありません。
ですが、ショート動画では、おすすめはユーザーの興味非常に近いものが選ばれます。
踊ってみた動画を長い時間見ていたユーザーには似たような踊ってみた動画が、メイク動画を見ているユーザーには同じくメイク動画系の動画が表示されていくのです。
さらにショート動画は一つ一つのコンテンツが短いので、どんどん新しい動画をユーザーは見てくれます。
つまり、動画投稿を始めた瞬間から似たような動画がバズっていれば、その波に乗りやすくアテンション(注意)を集めることができるのです。
従来のYouTubeは下積みと呼ばれる周知されるまでに時間がかかる構造でしたが、ショート動画はその点、誰にでもチャンスがあり、バズっているものを真似することが一つの戦略になります。
ショート動画の未来
ショート動画の未来は明るいのか。
著者である明石ガクトさんは明るいと見ているようでした。
実際、企業もショート動画にどんどん参入している流れがあり、ユーザーもGoogleで検索するよりもTikTokやInstagramでおすすめのお店やレシピを調べています。
この流れは今後ますます増えていくことが予想されます。
ただ、唯一気がかりなのはアメリカではTikTokの利用が禁止されそうだということです。
アメリカは、中国で作られたTikTokに心地よい感情を持っておらず、「中国に個人情報を流出してしまっている」などの理由から使用に反対をしています。
正直、自国からTikTokが生まれなかったことへの嫉妬のようにも見えますが、こういった逆風もあるのは知っておくべきでしょう。
とはいえ、YouTubeでもショート動画は一般化し、ショート動画全体の未来という観点からはやはり明るいです。
ショート動画を作る技術や、ショート動画を使ったマーケティングスキルは今後も需要があります。
また、参入して一流のクリエイターになることも決して夢ではなく、現実にできるものといえます。
ショート動画の作り方
最後に「動画大全」に書かれた、ショート動画の実際の作り方ついて順番にまとめていきます。
ここで紹介する手順を踏めば最短で、ショート動画クリエイターになれるとともに、ショート動画クリエイターを仕事にしていくことも可能になるでしょう。
CCCを決める
まずはCCCを決めます。
CCCはそれぞれ、
・Context(コンテクスト)
・Concept(コンセプト)
・Content(コンテンツ)
の頭文字を取った言葉です。
Contextはコンテクストで、その人や企業・ブランドが元々積み重ねてきた歴史やパーソナリティの掛け合わせです。
Conceptはコンセプトで、一言で周囲の人が「あーなるほど」と理解できる概念を言語化したものになります。
Contentはコンテンツで、動画の内容を表します。
この三つを決めることで、どういった方針でどんなユーザーにどんな動画を配信すればいいのかが決まります。
例えば、「元アイドル」というコンテクストに、「モテクリエイター」というコンセプトを掛け合わせて「メイクのハウツー動画」をコンテンツにする。といった形です。
自分の強みとどういった概念をユーザーに届けたいかを明確にしてから、動画の内容を決めていく流れになります。
ここがしっかりしていると、ブレのないクリエイターになることができるのです。
ショート動画から学ぶ
CCCが決まったら、次に実際にショート動画を見て学んでいきましょう。
自分の感覚やセンスだけでショート動画を作るというのはあまりにも遠回りすぎます。
しっかりと、どういった動画が流行っているのか、ハッシュタグはどういった形で使っているのかを偵察するのです。
「動画大全」の中ではこういったことを「発見」という言い方をしていました。
これからの時代のアイデアというのは、思いつくのではなく見つけるものだという意図です。
すでにある程度の再生回数や人気を誇っているショート動画から、アイデアを発見して自分のものにすることが重要になってきます。
どういった工夫をして、ショート動画を見させようと努力しているのか、ハッシュタグはどういった使い方をしているのか、カメラの使い方、コンセプト、コンテンツをじっくり分析していきましょう。
PDCAをガンガン回す
CCCが決まり、ある程度ショート動画の分析が完了したら、あとはどんどん動画を投稿していくだけです。
「動画大全」の中では最低でも週2回以上の投稿が推奨されていました。
週2回以上の投稿とともに、その動画がどの程度再生されたのか、閲覧時間はどのくらいだったのか分析しながら試行錯誤をしていくのです。
まさにPDCA、反省と実行を繰り返す中でどのショート動画が閲覧されやすいのかが見えてきます。
ここからは地道に続けるだけ。
ある意味、ここから始めて人と差が生まれてくるところだといえます。
諦めずに、自分の道を見つける努力ができるかどうか、そこが勝負です。
まとめ
今回は、明石ガクトさんの「動画大全」について紹介してきました。
これからの動画時代にどういったスタンスで望めばいいかがわかる非常に学びになる一冊でした。
僕も次のチャレンジはショート動画と決めました。
今回紹介した内容の他にも、「動画大全」にはショート動画のテクニックや生き残る方法、ショート動画との向き合い方が書いてありました。
ぜひとも、ショート動画で億万長者を考えている方は読んでみてください。
この本一冊とスマホだけで、これからの時代生きていける知識が手に入りますから。
では、皆さんのショート動画がブームがさらに熱くなることを祈っています。