PayPayがオフライン決済に対応しました!
これはなかなかすごいことです。
でも正直何がすごいのかわからない。大丈夫です!
現役エンジニアの僕が徹底的に何がすごくて、どんな嬉しいポイントがあるのか解説していきます。
では、いってみましょう!
PayPayのオフライン決済機能まとめ
2023年7月20日にPayPayが発表したオフライン決済機能。
通信障害時やインターネット回線が不安定、あるいは使用できない環境でも支払えるオフライン決済を搭載するのです。
コード表示に3秒以上かかるなどのインターネット回線速度の不安定、あるいはオフライン(機内モードやそもそも圏外など)の場合「オフライン支払いモード」が立ち上がり、決済ができてしまいます。
オフライン決済用の専用コードが表示されユーザーのPayPay残高を元に1回あたり最大5,000円、1日2回までオフライン決済が行えるとのことです。
決済時は、決済完了画面や決済音は鳴らず、通信が安定したタイミングで支払い情報が更新されるとのことでした。
注意点は、デバイスに表示されたコードを店舗側端末で読み取るストアスキャン方式のみ対応ということです。
店舗側のQRコードを読み取るタイプだと利用できません。
オフライン決済の何がすごいのか?
オフライン決済の何がすごいのか。
技術的にかなりすごいことをしています。
お金の管理ってITの中でもかなり難しい分野で、セキュリティを考えるのがとにかく大変なんです。
元々オンライン前提の決済手法がオフラインに対応するなんてとんでもないことですよ。
オンラインなら、決済するタイミングでインターネットを介して当人のデータを書き換えて仕舞えばいいですが、オフラインだとそれができない。
オンラインに戻ったタイミングで書き換える手法しか無くなります。
ただそうなると、店側の処理はどうするのか即日入金されないのはダメだろうとなってしまうので、店側へはPayPay本部から一時金として渡す。
オンラインに戻ったタイミングでPayPay本部が当人からお金をもらうって流れになっていると思います。
言うのは簡単ですが、いざこれを実行しようとするともう一つ壁が発生します。
それが一生オンラインに戻ってこない可能性です。
もしもオフラインで決済したものの、オンラインに戻ってこない場合は決済が行われないままにできてしまいます。
店側はPayPay側からお金をもらっているので、問題ないですが、PayPay本部は当人がオンラインになってからお金を回収しようとして待ち続ける形です。
つまり借りたままいなくなることがオフライン決済だとできてしまいます。(オンラインに戻ったタイミングで決済完了する設計だと)
もちろんPayPay側もこれを考慮して1回5,000円という上限と、1日2回という上限を設けたのでしょう。
設計ではカバーしきれない部分は上限を設けることで、一人当たり最大10,000円の痛手に抑える考えです。
ただ、このオフライン決済を悪用してPayPayのオフライン決済用端末を作って、オフライン決済をして10,000円使ってオフラインのまま別の端末に乗り換える。なんてこともできてしまいそうです。
性善説ならこんなことは起きないんでしょうが、今後そういったことが起きないかは心配ですね。
オフライン決済で受けられるメリット
技術的にも、気持ち的にも大きな変化であるオフライン決済。
ユーザーとして僕たちにどんな良さがあるのかまとめていきます。
まずは通信障害などの緊急事態、および通信が安定しない場所での利用ができちゃうということです。
これは本当にどこでもPayPayを使って決済ができるということになります。
1回の上限が5,000円で、1日の上限が10,000円は決してどんな決済にも対応できるかと言われると微妙なところではありますが、確実に決済ができる安心感はあると思います。
通信が突然悪くなるという状況はよくあるので、オフラインによってより一層通信が悪い状態でも安心できるのがオフライン決済の最大の強みです。
まとめ
今回はPayPayのオフライン決済について紹介してきました。
オフライン決済はなかなか良い進化だと思います。
ユーザーにとっては嬉しいごとづくしで、PayPayがより一層安心して使えるものになっているということです。
PayPay本部からしたら若干リスクがある内容ではありますが、きっとうまくやってくれるのでしょう。
では、皆さんのPayPayライフがより良いものになることを祈っています。
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