5分でわかるニール・スティーヴンスン「スノウ・クラッシュ」書評&ネタバレ要約

小説の書評

コンピュータウイルスが人体に影響し出す?

「メタヴァース」の言葉が生まれたSF小説がニール・スティーヴンスン氏の「スノウ・クラッシュ」です。

ゴーグルをつけて、仮想空間に入る、まさに今のVR技術を先読みした内容になっています。

この記事では、そんな「スノウ・クラッシュ」のあらすじから一部ネタバレ要約、書評を行っていきます。

では、いってみましょう!

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あらすじ

資本家によるフランチャイズ国家が国土を分割統治する一方、オンライン上に仮想空間「メタヴァース」が築かれた近未来のアメリカ。

アヴァター技術を開発したハッカーで、現在はデリバリービザの配達人のヒロはある日、「スノウクラッシュ」と呼ばれる謎のドラッグを手渡される。

そのドラッグはメタヴァース上で使われる電子データだった。

しかし、そのデータを目にしたヒロの友人は、精神に異常をきたした。

果たして、スノウクラッシュの正体とは。ヒロはスノウクラッシュの正体、ウイルスの正体を暴くことができるのか。

本書の概要

ページ数

文庫サイズにして、全438ページでした。

読むのにかかった時間

だいたい5時間半ほどで読み切ることができました。

構成

三人称で書かれ、主に「ヒロ」と「Y・T」という少女を中心として物語が進められていきます。

アメリカの都市名が頻発したり、カタカナが多いSF小説でした。

今回紹介しているのは上巻で下巻へと続いて行く構成になっています。

ようやく「スノウ・クラッシュ」というウイルスが見えてきたというところで終わりでした。

書評(ネタバレなし)

僕ってやっぱりSF苦手かもなーというのが正直な感想です。

カタカナが多くて、地名なのか人名なのか、モノの名前なのか。難しいんです。

なんとか、読み進めてなんとなく話を掴んできたところに、宗教的な話が出てきたさらにややこしくなったなぁというのが僕の「スノウ・クラッシュ」への正直な感想になります。

SF小説の中でも軽めの部類であり、現役エンジニアである僕ならメタヴァースの知識を駆使して読み進められると思いましたが甘かった。

途中よくわからない部分が多発しました。

あれ、こいつなんでここにいるの?何が目的で動いているの?とはてなが多い部分がありました。

なんとか読み進める中で推測と読み返しをしてなんとか、大まかな流れを掴めた感じです。

ミステリー小説、しかも日本のものを読み込んできた僕としてはカタカナ名が多い海外の作品は苦手ですね。

とはいえ、面白いことは確実です。

ウイルスという電子的なものが現実世界にも影響を及ぼすという発想がよくて、引き込まれます。

なんとか調べながらも下巻も読み進めていきます。

要約・あらすじ(ネタバレあり)

ここからは若干のネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。

では、ネタバレありの要約・あらすじを行っていきます。

ヒロはデリバリーピザの配達人です。

ある日のデリバリーピザの配達で、事故を起こしてしまいました。

そんな現場に出会した少女「Y・T」と出会います。

「Y・T」はデリバリーピザの配達が30分を超えると重いペナルティを課せられるのを知っていました。

ヒロに自分が代わりにピザを運んでやると申し出て、二人に恩という繋がりが生まれました。

ヒロはメタヴァース上では優秀なハッカーでした。

常に刀を携えており、剣士の腕も世界一を自負していました。(現実世界でも刀を身につけている)

そんなメタヴァース上で、レイヴンという大男が話しかけてきました。

レイヴンの話では「スノウ・クラッシュ」を知っているかとのこと。

ヒロは知りませんでした。

レイヴンに渡されたのは一つのデータで、それが「スノウ・クラッシュ」だというのです。

ヒロはそれを友人であるDa5idに渡すと、Da5idはデータの読み込みをしました。

すると突然メタヴァース上のDa5idはフリーズしてしまいます。

さらに、現実世界でもDa5idは精神に異常をきたすのです。

ヒロはそんなDa5idの姿を見ながら、現実世界のレイヴンに出逢います。

レイヴンは現実世界でも大男でバイクの横に水爆を常に携帯している化け物でした。

レイヴンから「スノウ・クラッシュ」の詳細を聞き出そうにも、肉体戦では早々勝てないと分かり、周りの情報から詰めて行くことにしました。

そんな中「スノウ・クラッシュ」は電子ドラッグで、メタヴァース上でそれを見ると現実世界の体にも悪影響を及ぼし、精神に異常をきたすということが判明します。

さらに、そのウイルスは血を返して伝染するとのこと。

電子ウイルスでもあり、現実のウイルスでもある「スノウ・クラッシュ」は宗教の世界から生まれたということを元恋人であるジャニータから聞かされるヒロ。

「スノウ・クラッシュ」に一歩近づいたところで、上巻は終わりでした。

まとめ

ここからはネタバレないので安心してください。

今回は、ニール・スティーヴンスン氏の「スノウ・クラッシュ」について紹介してきました。

SFや海外作品が苦手ながらもなんとか読み進めています。

SF得意!という方はカタカナとかよくわからない単語が出てきた時、どうしていますか?

地名とか言われてもいまいちピンと来ず、集中がキレて何をいってるのかわからなくなったりするので、助けて欲しいです。

SFの展開だったり発想が好きな分、もっと楽しめるようになりたいんです。

ぜひとも、SF好きさんお知恵をお貸しください。

では、皆さんのSF欲がより一層高まることを祈っています。

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