トランクルーム投資に興味はありますか?
今回紹介する「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」はトランクルーム投資がいかに利回りが良い投資なのかを紹介しつつやり方についてまとめられた一冊です。
ここでは書かれている内容を要約し、僕が出したトランクルーム投資への結論を書いていきます。
では、行ってみましょう!
本書の構成
ページ数
全160ページ、文庫本よりも縦に長いですが、文字自体は大きく1ページ当たり14行で構成されています。
読むのにかかった時間
大体1時間くらいで読むことができるので、土日祝日で一日かけずに読むことができる内容です。
目次と構成
全7章構成になっており、1章目で本業以外の収入が必要な理由。
2章目で考えられる投資商品についてのメリットデメリット紹介。
3章目でトランクルーム投資についての説明。
4章目でトランクルーム投資のメリットデメリットの紹介。
5章目でトランクルーム投資を成功率を上げるポイントの説明。
6章目でトランクルーム投資が向いている人の例を紹介。
7章目では実際にトランクルーム投資を実施した人の体験談でまとめられています。
なお「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」はトランクルーム投資をただおすすめしているというよりも、「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」作者が経営するトランクルーム投資会社と契約すると簡単にトランクルーム投資ができますよ。という本になります。
なので一からトランクルーム投資を考えている方には適さない内容です。
大雑把なトランクルーム投資とは何かというところは押さえられますが、最終的には作者の会社で契約すればメリットしかないという書き方なので、僕としては疑惑が少し残る内容でした。
詳細についてはトランクルーム投資の結論という章で書いていきます。
トランクルーム投資とは
トランクルーム投資とは
トランクルーム投資とはその名の通りトランクルームを貸し出すことで手に入る家賃(インカムゲイン)によって収益を得る投資手法になります。
土地を買ってコンテナを置くものと、建物の一室を借りてパーテーションを使ってトランクルームとして貸し出すという2種類が存在します。
「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」では主に人口の観点から都心で建物の一室を借りて実施するトランクルーム投資が良いとありました。
海外では需要がもうすでに高く、これからの日本でも人口が密集し不動産価格が高騰して家賃も上がっていくと、トランクルームの需要も高まると予想されます。
お気に入りのグッズやシーズンだけの大きなものを置くトランクルーム利用が増えるとの予想です。
部屋に物置がない分トランクルームを利用して、物を置けるというのは確かに今後需要が高まりそうな気がします。
他の投資と比べてどうか
他の投資と比較してトランクルーム投資のメリットは何があるのでしょうか?
一番大きいのは利益率だと「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」ではありました。
利回り20%前後だそうです。
前後というのも重要ですが、なかなかの利回りを出せるというのは確かなようです。
安定した利回りだと他の太陽光投資やワンルーム投資、コインランドリー投資と比べると良さそうです。
高くても15%いかないものが多い中、トランクルーム投資の20%前後という数字は大きいと思います。
また空室リスクもマーケティング戦略が多少甘くても問題は少ないようです。
また「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」で紹介している手法だと、マーケティングについては完全委託できてしまうのでさらに安心感が出ます。
あとは初期投資額が100万円台~と少し高いというのがネックになってくると思います。
「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」ではずっと100万円台という書き方しかしておらず100万円なのか199万円なのかという正確な明記はありませんでした。
この辺は実際に作者の会社であるUKコーポレーションの説明会などに進んでいくことで説明がなされるのだと思います。
僕としてはこういう説明会に誘導する本は好きではありません。
本で完結できない内容であるならそもそも本にしないでほしいと思うほどです。
また、UKコーポレーションでユーザー登録をすると「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」を手に入れることができるキャンペーンもやっているようです。
僕はAmazonでたまたま見つけて興味を持った本だったのでお金を払って手に入れましたが、ユーザー登録だけで手に入るならそっちの方が無料で手に入れられます。
ただし、決して僕は「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」をおすすめしません。
良い面をかなり前面に押していますが、トランクルーム投資をUKコーポレーション経由で実施するのにはかなり疑わしい部分が見受けられたのです。
他の投資よりも利回りはいいですが、その分別リスクもあるというのが僕の感触です。
トランクルーム投資の魅力
トランクルーム投資の利益は利回り20%を出すトランクルーム貸出料になります。
なので顧客が入れば、ずっと家賃収入という形でお金が入ってくる仕組みです。
初年度は顧客が入ったり入らなかったり、入ってもすぐに出てしまったりと安定しないようですが、その後は安定収入になるようです。
一度借りたらしばらくは解約しないというのが通例らしいです。
なので安定的に20%前後の利益で回せるというのがトランクルーム投資の一番のメリットになります。
また維持費についても別途管理会社に委任することによって減らすことができ、楽をすればかなり楽に運営できるのもトランクルーム投資の魅力になります。
本書がおすすめする投資方法
実際に「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」がおすすめする投資方法について書いていきます。ステップは至って簡単です。
UKコーポレーションの公式サイトで登録して、面談&問い合わせをする。
その後Webでもできる申し込みが終わったら簡単な審査後契約となります。
UKコーポレーションを用いるとたったこれだけで元手100万円台さえあれば、あとは本当にネット完結できるほど簡単にトランクルームオーナーになれるというわけです。
集客やトランクルームの管理について全てUKコーポレーション側で実施してくれます。
本当に元手100万円を持ってUKコーポレーションに登録、申し込みをするだけです。
「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」に紹介されている最終的な投資方法は、結局作者が経営している会社を使えばトランクルーム投資が簡単にできるというものでした。
若干ただのセールスかと思いますが、作者の言う通りUKコーポレーションの手法は簡単かつトランクルーム投資のデメリットをカバーしたものだと思います。
決して手放しでおすすめはできる内容ではありませんが、元手100万円台で有効な投資先を探している方には検討してみる価値があると思います。
UKコーポレーションの公式サイトに登録するだけで「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」一冊をもらえるキャンペーンもあるので、公式サイトをチェックしてみてください。
トランクルーム投資の別の手法として、土地から借りてなどの方法もありますが「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」では特に具体的な方法は記述がありませんでした。
僕としてはやはり「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」で紹介されている方法は元受けが儲かるビジネスモデルだと感じました。
トランクルーム投資の結論
僕が「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」で出した結論はトランクルーム投資はしないというものです。
理由は大きく三つあります。
1つ目はUKコーポレーションの謳い文句に疑問が残るからです。
ここまで読んだ方なら薄々気づいたかもしれませんが「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」の著者はUKコーポレーションの経営者であるが故に結論が全てUKコーポレーションにつながるのです。
UKならリスクなしでできるという言葉も使われていました。
僕としてはこの部分が特に気に入らず、しかも100万円台でできるというのも具体性にかけると思いました。
2つ目の理由は、出口戦略が「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」だけではわからないからです。
株式投資の場合、インカムゲインと呼ばれる配当金が思うように入ってこなければ撤退もすぐにできます。
株を売ってしまえばいいのです。
しかしトランクルーム投資(本書で紹介しているUKコーポレーションを使った方法)ではうまくいかなかった場合の出口が明記されていなかったのです。
一瞬出口も考えていますとの言葉は書いてあるのですが、具体的などういった方法で売却益などがもらえるか書いてはいませんでした。
もしかしたら説明会など明らかになると思うのですが、やはりちょっと信用が下がる部分に感じてしまいます。
最後の理由は、トランクルーム需要が本当にこのまま伸びるか怪しいからです。
「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」ではこれから伸び続けるとありましたが、僕は懐疑的に見ています。これからの時代は所有よりも共有の時代になっているからです。
サブスクリプションでみんなで車をシェアして使ったり、家具ですらレンタルで借りるのが主流になってきているのに、わざわざ大きなものや部屋に収まり切らないものを買ってトランクルームを借りて所持し続けるだろうか?という疑問があります。
QOLを上げようと言っているぼく自身、ものは極力減らしたほうが良いと思っているので、自分の信念と離れた意見の投資は気持ちの良いものではないと判断しました。
もちろん高利回りを実現できるというのは本当なのでしょうが、疑わしい部分が多く、僕としての結論はトランクルーム投資、特にUKコーポレーションを用いたトランクルーム投資はしないです。
まとめ
今回は「自己資金100万円台ではじめる不動産投資」のトランクルーム投資手法を紹介しながら、最終的に僕がトランクルーム投資をしないと決断した理由について書いてきました。
UKコーポレーションのやり口に感心すると共に若干の残念な気持ちになった一冊でした。
僕の考えとしてダメだった時をしっかりと詰めておくというものを満足させてくれませんでしたし、何よりも結局UKコーポレーションを使えってことかよ。という内容だったのが残念でした。
良い会社かもしれませんが、本としてはイマイチでもっと詳細なやり方、出口や金額、ダメだった場合の対処方法などを書いてほしかったです。
一冊で完結してこそ本の意味があると思っていたのに残念で仕方ありません。
皆さんも利回りが良いというだけで食いついて、後悔する選択をしないようにしましょう。
しっかりとダメなところを受け止めてそれでもお金を出して投資できるものに絞って実践していきましょう。
では、後悔のない投資ができることを祈って。
コメント