ビジネスをしたいと考えたことはありませんか?
今回紹介する井上達彦、作「ゼロからつくるビジネスモデル」では世の中のビジネスモデルに注目しながら、新たなビジネスをつくるためのアイデアの出し方について紹介されている一冊でした。
新たなビジネスをやりたいと思っている方、会社のお金の生み出され方について興味のある方に
ぜひ、おすすめしたいです。
今回はそんな「ゼロからつくるビジネスモデル」の書評と内容要約になります。
では、行ってみましょう!
本の概要
全500ページ越えの超大作である本書「ゼロからつくるビジネスモデル」非常に長いですが、その分内容も濃い、学べることも多くあるのがこの本です。
世の中にはたくさんの仕事がありますが、それらはすべてどのようにお金を生み、消費者に届けられているのか?
消費者や顧客のニーズにどのように答えているのか?
そもそも疑問にすら思わない人も多いと思いますが、気になる人はぜひ読んでほしいです。
また、ビジネスを始めたいけど何をやったらいいのか、アイデアが出ないという方にも読んでほしいです。
この本を読むことでビジネスをゼロから立ち上げるためのアイデアがたくさん詰まっているのです。
正直この本だけで他の本はいらないような気がします。
あとは自分がどのようなところから学んでくるかだけです。
ビジネスを始めるスタートダッシュの本であるとともに、完結してしまっている本はそうあるものじゃないですが
この「ゼロからつくるビジネスモデル」はそれに該当するのです。
本当に素晴らしく、世界観が変わる。
今まで何気なくみていたものが、実はしっかりと考えられた上で設計されているビジネスで、循環やお金の構造がきちんと組み立てられているのです。
全500ページ越え、定価3000円(税抜)を乗り越えた先に手に入れられる情報は、ページ以上の学び、定価以上の価値であることは約束します。
それほど世界が変わる一冊なのです。
構成は、一つ一つ実例(ベンツだったり、KUMONだったり、聞いたことのある企業の裏話が主)が紹介されつつ、どうしてそのアイデアが生まれたのか。
どのような手順でビジネスモデルの実現を達成することができたのかを丁寧に解説している形です。
一区切りごとに一つの企業例で、長いわりに非常に読みやすく、また明日読もうというキリの良さもあるので長いだけに工夫もなされているのがよくわかります。
一日20ページという形でも十分話はわかりますが、続いていく話に思った以上にワクワクしてページをめくってしまうと思います。
余談ですが、僕が一番感動したポイントを紹介したいです。
それはあとがきです。
あとがきを読んで、「ゼロからつくるビジネスモデル」の作者、井上達彦氏は誠実で真面目で丁寧な人だとわかるんです。
というのも、あとがきは本を書いた感想などを書くと勝手に僕は思い込んでいました。
むしろ経験上そうであると若干読み飛ばし気味に読むのが普通だと思っていたのですが、井上氏はあとがき部に感謝の言葉をびっしりと書いているのです。
本に関わってくれた人、一人一人とは行かないまでも非常に細かく、どのようなタイミングでお世話になったのか、正直読者にはわからないところについても言及し、感謝していたのです。
最後に読者にもありがとうとあるのですが、こんなに人に感謝する作者の本が素晴らしくないわけがないです。
あとがきを読むだけでこんなにも人間性がわかるとは初めての経験でした。
あとがきからもわかるように井上氏は、裏付けをしっかりとってこの本を書かれているのです。
インタビューをしっかりしているので、正しいかつ厳選な内容になっているので、ぜひ一度読んでみてほしいです。
以上が「ゼロからつくるビジネスモデル」の紹介です。
以下からは、僕が実際に読んで良かったと思ったこと、学べたことについて書いていきます。
ビジネスモデルやアイデアを考える上で大事なこと
まず、一旦ビジネスモデルを整理します。
ビジネスモデルとは、商品があったらその商品をどのような経路で在庫確保し、どのような経路で顧客に届けるのかを明確にした設計図のようなものだと、ざっくり考えてほしいです。
この本を手にするような方々としては、どのように売る商品を考えるのか、どのような経路があるか全くわからないという人なんじゃないかと思います。
僕は両方の理由からこの本を読んだのです。
実際この「ゼロからつくるビジネスモデル」を読んで、どのような商品を売るかはあまり言及されていません。
あくまで、どのような経路で仕入れ、販売するのかそこにフォーカスしているのが本書なのです。
なので、何を売るかを決めていない方には少し早い話なのかもしれません。
しかし、僕も何を売るかを思いついていないですが、ビジネスを考える上で切っても切り離せない内容がビジネスモデルなので、学ぶ価値は十分にあると思います。
勉強に早すぎるものはないです。
むしろ逆にビジネスモデルから売る商品を見つけることだってできるんです。
では、本題に入りましょう。
ビジネスモデルを思いつくきっかけからです。
それは簡単にまとめると以下になります。
・元々あるビジネスモデルを他の分野に活かす
・元々あるビジネスモデルと逆のことをする
とにもかくにも元々あるビジネスモデルを把握するところから始まるのがわかると思います。
それぞれの詳細については本書を読んでほしいわけですが、簡単言ってしまうと、
「元々あるビジネスモデルを他の分野に活かす」とは、食品を扱っているような会社のビジネスモデルを全く違う分野例えば、ガジェット販売会社に活かすみたいなことです。
「元々あるビジネスモデルと逆のことをする」とは、高級でフォーマルなフランス料理店のビジネスモデルを逆に考え、安くてカジュアルなフランス料理店にするみたいなことです。
このように、この二つのアイデアの発送方法以外にも本書では紹介していますが、今回は割愛します。
アイデアはこのように発想するのです。
まずは、分析、そのあとに今あるものを他に活かせないか。
逆にできるところはないかを考える作業に入る。
そうして自分だけのビジネスモデルとビジネスがマッチするのが、ビジネスモデルの作り方になります。
ただし、「元々あるビジネスモデルと逆のことをする」は注意が必要で、逆にすることでビジネスモデルがうまくいかない場合を考慮する必要があります。
例えば、マクドナルドのような安くてカジュアルな早いお店に対して、高くてカジュアルな遅い店なんてものは絶対に成り立ちません。
うまくすれば良い感じになるかもしれませんが、成功確率は低いでしょう。
このように、逆転の発想をする部分を調整する必要がありますし、しっかりと逆転の発想後のことをイメージしたり、実際に調査するべきだと本書です。
逆転の発想は素晴らしい発想なのですが、現実との乖離も激しくなるとのことで注意が必要です。
アイデアのことはわかった。
とにかくビジネスモデルを調べる。ビジネスモデルを活かせる場面がないかを考えることをやればいいのです。
それがビジネスモデルを作ることに繋がります。
では、その後何をするか?
結局は失敗が大切
どの本にも共通して言えることがあります。
それは「行動しろ」ということ。
本書ももちろん例外ではないです。
しかも本書では失敗と工夫を何度もすることを推奨しています。
失敗を前提に軌道修正を行ってまた失敗します。
そうすることで少しずつ成功の形に近づいていくという考え方なのです。
実際にそれで成功した例も紹介しているので説得力があります。
行動してみて、失敗して学んで成功に繋げる。本当にこれが大事なのです。
失敗を恐れてはいけない。どの本を読んでも共通している「行動しろ」これがどれだけ大事か改めてわかります。
ですが僕自身、あまり行動できていないです。
本は読んでもそれを腐らせている自覚があります。
だからこそ、一歩踏み出してみようと思いました。
失敗するかもしれないし、後悔するかもしれません。
でもやらなかったことで一生後悔はしたくありません。
一つ注意点として、本書でも他の本でも、失敗を推奨しているものの、最初から大きな失敗をしろとは言っていないので注意してほしいです。
まずは小さく始める。そして小さくつまづく。これが大事なのです。
小さく始める例としては、ブログをやる場合、デザインをこだわって外注し、サーバーも大きなところを借りて絶対にダウンしないようにしたり、文章もよりよくなるように一個一個丁寧に作りすぎて月一投稿するとか。
これは大きな間違いです。
お金が潤沢にあるのであれば、別ですが、コケたときに大きな損害になる可能性があるなら避けたほうがいいです。
常に最悪を考える。
長年の読書人生から僕は最悪思考法というものを提唱するようになりました(勝手に命名しています)
最悪の場合、どうなるのか。破産するのか。しないのか。最悪さを許容できれば、スタートを切ってしまって構わないんです。
最悪は大抵起こらないですし、起こったとしても許容している範囲だから大丈夫。
そして失敗やつまづきがあったら学んで次に活かす。
これこそが良い循環なのだと思います。
そして、僕もそのように行動していこうと思います。ここで堅く、誓います!
周りに溢れている宝
本書を読んで世界観が変わる人が多くいると僕は思います。
その理由としては、「こんなに考えてビジネスをやっているのか」という感想になるからです。
「ゼロからつくるビジネスモデル」では数多くの企業のビジネスモデルが紹介されています。
身近なところだとAppleやZARA、しまむら、ダイソー、JINS、コメダ珈琲店など。
ここで挙げるにはあまりにも多いので割愛しますが、そこから学べることは一つ。
「すげぇこんな考えているのか」です。
何も考えずにこれまで買ってきたもの、買おうと思っているものの裏を知るとすごいなぁと思います。
これは今回挙げた例だけではなく、すべてのうまくいっているビジネスに共通しているものなのです。
ということは、生きているすべての周りのビジネスにチャンスがあるということです。
これまで何気なくみていた看板のお店もその看板を出すことによる収益が見込めるから出しています。
どうしてその看板を出せるほどの収益を生み出せるようになったのか。
そういうふうに深掘りしてくと世界が広がります。
正解は調べるまで分かりませんが、想像し、考えることはできます。
そういう機会を増やせば増やすほど、自分のアイデア力や、いざビジネスモデルを作るときに役に立つはずです。
何気なくみていた景色が一転変わる。
そんな体験がこの「ゼロからつくるビジネスモデル」を読むと手に入れることができます。
まとめ
実際この本を手にする人は少ないんじゃないかなと思います。
分厚いですし、ちょっと高いので。
ですがその価値は十分ありますし、そこにチャンスがあります。
人がとりづらいものほどいい情報、人より有利になる方法が眠っているのです。
人が知らない情報を知っているだけでかなりのアドバンテージになることは容易に想像できるかなと思います。
一応オススメの人としては下記の内容で気になる点がある方ですが、ビジネスに関わる人全てにオススメしたいと付け加えておきます。
間違いなく、僕が読んだビジネス本の中でも一位二位を争う素晴らしい本です。
・ビジネスモデルってなに?
・ビジネスモデル聞いたことあるけどどんなのあるの?
・ビジネスしたいけどアイデアがない
・会社ってどうやって儲けてるの
・マネタイズってどうやればいいの?
世界観を変えるのは簡単です。
この本を読めばいい。
世界が広がるあの感覚をあなたは経験することができるのです。
さぁ行動してください。
この本を読んで素晴らしいビジネスをスタートさせてください。
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