不安でいっぱいですか?
心配事で夜も眠れませんか?
辛いこと悲しいこと苦しいこといっぱいあると思います。
ですが、それらに押しつぶされるなんて勿体無いです。
今回紹介する鈴木祐さんの「無MU」では、不安や心配事をクリアにし、自分が持っているポテンシャルを取り戻す術を学ぶことができます。
不安や心配事がいっぱいという方必見の内容です。
この記事では、「無MU」に紹介されていたマインドフルネスや瞑想のやり方にフォーカスしながらご紹介していきます。
では、行ってみましょう!
本書の概要
読むのにかかった時間
一日10分の時間をとって3週間ほどで読み切ることができました。
トータル3時間かからないくらいで読み切れる計算です。
構成
苦しくなってしまう理由を研究結果ベースでまとめ、その後実際に苦しくならないための方法や苦しさから抜け出す方法について詳しく書かれていく構成でした。
方法論だけでも知っておくと、困ったときや辛い時の助けになる内容にまとめられていました。
Prime会員なら現在無料で公開されていますので、チェックしてみてください。
苦しい辛い理由
苦しいと感じてしまうのは、二の矢、三の矢による影響です。
何か失敗をしてしまった時を一の矢とした時に、人はついつい起こってもいないこと事実とは異なる二の矢、三の矢を考え自分で自分を責めてしまっています。
例えば、会社で失敗し上司に叱られたとします。
この時上司に叱られた事実が一の矢で、「また叱られてしまった、自分って無能なのかもしれない」というのが二の矢になり、「仕事が向いていない、そもそも社会というのが自分に合っていないのかも」と三の矢につながっていくのです。
この負のスパイラルが苦しいと感じたり、辛いと感じてしまう大きな理由になります。
この二の矢三の矢という部分を取り除くことで、メンタルの強い人になれるわけです。
「無MU」では、そんな方法について研究データベースで紹介されていました。
ここから先は実際に乗っていた方法について紹介していきます。
結界を張って自分を守る
まずは二の矢三の矢に陥っている状況を改善するために、環境を整えていく「結界をつくる」からご説明していきます。
結界とは、修行や修法のために一定区域を限ることです。
つまり、自分と外とを隔てる壁を明確にするということであります。
外の環境と自分の環境を分けることで、何が自分を苦しめているのかどう言った感情になったせいで苦しんでいるのかがわかるのだそうです。
結界を張る方法としては、自分の感情に気づくことが大事になってきます。
手法としては「心拍数トラッキング」「セーフプレイスワーク」「暗算法」などがあります。
心拍数トラッキングは、自分の心拍数を推測するエクササイズです。
自分の感覚に集中することで自分と他の世界の線引きに役に立つエクササイズになります。
セーフプレイスワークとは、心から落ち着ける場所を考え想像することで心の安心を生み出すというものです。
不安や神経症に悩む人によく使われるもので、日常のストレスを緩和することができます。
心から落ち着ける場所はイメージを漠然と想像するだけでよく、細かく森の木々や風などをイメージする必要はありません。
暗算法は、頭の中で100から7ずつ引き算を行なっていくというやり方です。
頭の中が計算でいっぱいになることで自分だけの空間を作り出すことができるのです。
嫌なことが発生した場合の応急処置として役に立つ手法になります。
痛みへの抵抗をやめる
2014年ブリティッシュコロンビア大学などのチームで行われた研究で、不快な感情を受け入れるようにアドバイスをした参加者が主観的な辛さが55%も低下することを発見しました。
不快な痛みに抵抗するのではなく、受け入れることでそもそもの痛みや辛さを減らすことができる証明です。
日常的な抵抗としては「怒り狂う」「引きこもる」「見栄を張る」「頑張りすぎる」「刺激に頼る(酒やタバコなど)」という種類があります。
これらの抵抗をしていると、痛みは減るばかりかむしろ長引くだけというのがコロンビア大学の研究結果ということです。。
では抵抗をやめる方法についてご紹介します。
ワークシートを使うことで抵抗をやめ、痛みを受け入れるトレーニングができます。
まず「問題の把握」自分がどんな問題を感じているかを書き出し、苦痛を感じた結果どのような行動や対処を行っているかも書き出します。
そして行動の良い点やもっとこうしたいなどの点があればさらに書き足し、最後は問題が自分の範疇にあるのか、自分ではどうにもならない部分はどこかを明確にするのです。
政治に文句を言っても、自分ができることは選挙に行って一票を投じることだけというように割り切ることで自分のすべき行動が見えてきます。
自分のできることの範囲で、不安や痛みを感じたら深呼吸を10回やる、仕事が無駄だと感じたら猫を撫でるなどの取り決めをすることで、うまく問題から逃避することができるようになるのです。
ただし、自分の命に関わる場面であれば痛みを受け入れている場合ではないことは忘れないでください。
働きすぎなブラック企業の環境だったり、苦しい学校生活でどうしようもないなら、痛みを受け入れることはすなわち、その場から逃げることです。
環境を変えることで、自分が安心できるのならその方法が一番であることは忘れてはいけません。
痛みを受け入れるのは、環境を変えたくないけど苦しさを乗り越えたい時に実践してほしい内容です。
無我の境地を手に入れる方法
「無 MU」では無我の境地を手に入れることが、強靭な精神の行き着く先とありました。
無我の境地とは、何かに動じることなくまっすぐに進んでいくことができる力になります。
無我の境地とは一体どういう状態なのでしょうか?
ある人の意見では、世界との一体感を味わう感じだできるそうです。
具体的には、「人生経験から得た知識を正しく利用できる」「困難に直面しても不安が少ないまま行動できる」「自分や他人の精神状態を注意深く考察できる」という状態になるようです。
この無我の境地に到達するためにはトレーニングが必要になってきます。
そのトレーニング方法の一部をここでは紹介します。
瞑想の一種である「語想」がトレーニング方法の一つになります。
「語想」はハワイ大学のレオン・ジェームズが生み出した意識変容技法で、任意の言葉を何度も繰り返すことで思考を一時的に停止させることができるのです。
やり方は簡単で、テキトーに決めた単語を何度も繰り返して口で呟くか、紙に書き続けるだけになります。
同じ単語を繰り返していくと、ゲシュタルト崩壊していき、書いている文字の意味がわからなくなったり外国語のように理解できなくなっていきます。
これによって脳が余計なことを考えなくなっていくのです。
選ぶべき単語としては刺激の少ないものを選ぶと良いです。
例えば「森羅万象」とか「森林」「言葉」「ありがとう」などがあります。
好きな単語でとりあえずやってみてください。
その効果を実感することが無我の境地に到達するための第一歩になるのです。
まとめ
今回は鈴木祐さんの「無 MU」の紹介と内容を要約してきました。
まずは環境を見直して、変えられるところは変えていきましょう。
変えられないものはあとは自分の心の持ちようで、変わってきます。
ぜひ無我の境地、目指してみましょう。
見える景色が変わるなんて、夢のような話ですが実際それを体験している人もいるので目指してみるのも面白いと思います。
僕自身は全然無我の境地とは関係ないところにいますが、これを機に瞑想をやってみようかと思いました。
ぜひ、皆さんも強靭な心や想像力を手に入れるためにも無我の境地を目指してみてください。
では、皆さんのメンタルがいつまでも健全であることを祈っています。
コメント